新卒で10年間働いた会社を退職してブロガーとして独立しました。
退職するかどうか迷っていた時に、実際に30代で仕事を辞めた人の話を聞いてみたかったけれど周りに居なかったので話を聞くことはできませんでした。
そこで、自分と同じように仕事を辞めるかどうか悩んでいる人の参考になればと思い、仕事を辞めようと思った理由や辞めるまでに悩んだポイントや実際辞めてどうだったのか実体験をまとめていきたいと思います。
なぜ仕事を辞めようと思ったのか
建前ではなくて本音の部分でみんながどんな理由で仕事を辞めていっているのか気になりますよね。
そこで、自分が30代で仕事を辞めた理由をまとめていきますが、あくまで参考程度に読んでもらえたらと思います。
他人から見たら些細な無い悩みや不満でも自分自身がどう感じているかが大切です。
職場の人間関係が嫌だった
よく聞く定番の理由だと思いますが、かなりきつかったです。
たかが人間関係と思う人もいるかもしれないが、毎日上司から否定され続けて自信は無くなり声が出ずらくなり、仕事が気になって夜は寝れなくなっていきました。
最終的にはストレスで突発性難聴になり、身体を壊してまで働くのは馬鹿らしいと思いました。
何が原因で人間関係が上手くいかなくなったか正直わかりませんし、早く忘れたい記憶です。
仕事のやりがいが無い
そもそも仕事は楽しくないものというイメージがあったので、就活の時に世間体が良くて楽そうと言われている仕事を選びました。
そんな理由で選んだ仕事なので当然やりがいは無く、毎日死んだ魚のような目で定時が来るのをひたすら心待ちにする日々。
人生の3分の1は働いていて、その時間を不平不満を感じながら過ごすのはもったいないという思いがだんだん強くなってきました。
仕事の人間関係も悪い・やりがいも無いと精神的に辛すぎる
働き始めた時から仕事にやりがいはありませんでしたが、給料も一般的な額をもらえていて人間関係も良かったので耐えれていました。
しかし、人事異動で新しい部署に異動してからは仕事内容もよりつまらなく自分に合わない内容になり人間関係も最悪で耐えることができませんでした。
独立を選択
お金を稼がないと生活できないので働かないわけにはいきません。
別の会社に再就職も考えましたが最終的にはブロガーとして独立することを選びました。
それでは選んだ過程をまとめていきたいと思います。
転職することで解決するもの・しないもの
今回退職するきっかけになったのは職場の人間関係ですが、これは転職することで必ずしも解決できるかどうかわかりません。
転職先でも今と同じように嫌な上司がいるかもしれませんし、また別の人間関係の悩みが発生する可能性があります。
しかし、仕事のやりがいについては改善することができると思います。
転職したら問題が全て解決すると期待してしまいますが、いったん落ち着いて、転職することで解決することとしないことを整理しておきましょう。
転職活動をやってみる
実際に面接までとなるとハードルが高いですが、リクナビやマイナビなどに登録してみてどんな転職先があるか見てみると、今の状況を客観的に見ることができます。
30代でも転職先はありましたが、業種や給料面で満足がいく会社は正直少なかったです。
登録して調べるだけなら会社にもバレませんし、仮にいい条件の求人があれば実際に申し込んでみてもいいと思います。
新しいことに挑戦したい
満足できる転職先が無さそうなので転職は諦めて、今の職場でも定期的に人事異動があるので、そこまで耐えるのも一つの選択肢だと思いましたがどこかスッキリしません。
人生は一度きり。
後悔して終わりたくないという思いが強くなってきて、前から興味があったブロガーとして独立することにしました。
退職の意思表示から退職届の提出まで
いつ・だれに伝えたか
時期は11月末の職場に人が少ない時、課長に「少しお話があるのでいいですか」と別室に呼び出し退職の意思を伝えました。
その時は緊張して吐きそうだったのを今でも覚えています。
そして、もう後戻りできないなと思いながら課長に退職の意思を伝えました。
人事異動がある3月31日付での退職希望だったので約4か月前。
退職するなら半年前には意志表示をしておかないといけないとネットで見たことがありましたが、4か月前で丁度良かったと思います。
早く伝えすぎると残り期間が気まずいです。
退職理由は「他にやりたいことがある」だけでいい
退職の意思を伝えると当然「何で辞めたいの」と聞かれます。
円満に退職したかったので、職場の不満は話さず新しい事に挑戦したいとだけ話すつもりでしたが、口を滑らせて職場の不満も話してしまいました。
後から思い返すと職場の不満は話すべきではありませんでした。
というのも不満を話すとそれを改善するから辞めないでねという話になり、自分の場合も違う部署へ異動出来るように人事に話をするから考え直さないかと説得されました。
しかし、残る気持ちは全く無かったので「そう言っていただけると嬉しいですが新しい事に挑戦したい気持ちに変わりはありません。」と改めて意思を伝えました。
退職するかどうするか迷っている段階であれば職場の不満を伝えて何か対策してもらえばいいと思いますが、今回は残る理由が無かったので不満は伝える必要がありませんでした。
引き止めてくれると最初は嬉しいが段々面倒になる
あっさり退職を了承されるとちょっと寂しいと思っていましたが引き止めてくれました。
しかし、嬉しいのも最初だけで段々面倒になってきます。
ありがたいことに部長など偉い人が説得してくれましたが、本音と建前を使い分けながら話をしないといけないのでかなり気を使ったのを今でも覚えています。
また、本当に自分の事を心配してくれている人もいれば、周りの人への心配しているアピールのために説得していると感じてしまったり、職員が減ることで自分が忙しくなると困るから引き止めていると感じてしまったり、必ずしも自分のことを心配しての説得ばかりでは正直ありませんでした。
今振り返ると少し精神的に追い詰められていて、人の親切を素直に受け止められていない所もあると思います。
最終的に2月に退職届を提出
従業員数がある程度多い職場だったので、会社指定の書式があり記入例をみながら退職届を書いて提出しました。
11月末に退職の意思を伝えてから退職届の提出まで2か月。
仕事の繁忙期と重なり精神的にも身体的にもかなり疲れました。
退職までにやったこと
退職の挨拶回り
最終日に会えない可能性もあるので事前にお世話になった人に挨拶回りをしました。
10年も同じ会社で働くとお世話になった人や仲のいい人が沢山いたので一日では終わりませんでした。
途中から誰に挨拶したのかわからなくなってくるので、きちんと挨拶回りリストを作った方がよかったです。
引継書の作成と抱えている仕事を終わらせる
急な人事異動の発表でも無いので自分のペースで進める事が出来たのでバタバタする事はありませんでした。
もう辞めるのだからどうでもいいという思いもありましたが、退職した後にわからないことがあって連絡があると嫌だったので引継書はできるだけ細かく作成しました。
年休を消化した
職場の人に迷惑をかけたくなかったので最初は年休消化をする予定はありませんでしたが、やらないといけない手続きが沢山あったので年休を消化することにしました。
年休の残日数的には1か月以上休むことができましたが、2.3日休んでは出勤して机の上に溜まった仕事を片付けて、また2.3日休むというペースで消化していきました。
3月は新年度の話が多いので職場に居づらくなります。
30代で仕事を辞めるか悩んでいる人に伝えたい事
意外とみんなも悩んでいる
退職の挨拶回りをしていると、「実は自分も仕事を辞めようと思っている」とカミングアウトしてくれる人が意外に沢山いました。
中には、新しい世界へ一歩踏み出す勇気が凄いと応援してくれた人もいて、かなり嬉しかったです。
周りの人は普通に働いているのに、自分は悩んでばっかりでメンタルが弱いと思っていましたが、みんな同じような悩みを抱えながら仕事をしていることがわかって少し安心しました。
上司に相談するのも悪くない
仕事を辞めるかどうか悩んでいるけれど、できれば今の会社で働き続けたいと思っているのであれば、上司に相談するのも悪くないと思います。
課長に退職の意思を伝えた時も、部署異動ぐらいであれば人事に話してみると言ってくれたり、自分が思い浮かばなかったような改善案を提案してくれました。
やりたいことがあるなら挑戦した方がいい
仕事を辞めるかどうか悩んでいて、最終的に一つの判断基準に行きつきました。
それは、他にやりたいことがあるなら仕事を辞めて挑戦した方がいいということです。
逆にやりたいことは無く、人間関係が辛かったり仕事内容が嫌な場合はいったん落ち着きましょう。
どんな仕事でも大変なことはありますが、その困難を乗り越える何かが次の仕事に無いと勇気を出して転職しても同じことの繰り返しになってしまう気がします。
仕事を辞めて全く後悔はしていない
仕事を辞めたことがきっかけで困難から逃げ続ける人生にならないか。
こんなことになるなら仕事を辞めなければよかった。
こんな風に辞める前は不安なことばかりでした。
ただ、これから先どうなるかなんて誰にもわかりません。
人生は一度きりです。
30代で新しい事に挑戦するのはもう遅いと思うかもしれませんが、何かに挑戦したいと思った時が人生で一番若い瞬間です。
やらなかった後悔は一生残ります。
難しく考えず行動して自分で自分の人生をより良くしていけばいいだけです。