【要約】スマホ脳|スマホ中毒になるように作られている

スマホがあるおかげで、

いつでもどこでも離れた人と繋がることができるし、音楽は聴けるし、YouTubeも観ることができます。

初めての旅行先ではGoogleマップを開くと今どこにいるかピンポイントでわかるので道に迷うこともありません。

このようにスマホがあるおかげで世の中がこんなにも便利になった一方で、

特に目的も無くスマホをダラダラと見てしまったり、

時間の無駄だとわかっているにも関わらずスマホを手放すことができなかったりしてしまします。

みなさんも一度はこのような経験があるのではないでしょうか。

今回紹介する「スマホ脳」という本の中では、

人間の本能に注目することで、なぜついついスマホを触ってしまったり、

いつでもどこでも世界中の人と繋がれるのに孤独感を感じてしまうのか理解できるようになります。

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目次

現代社会と人間の本能との「ミスマッチ」

まず最初に、現代社会と人間の本能との間に「ミスマッチ」が起きていると、この本の中では書かれています。

人間がサバンナで生活していた時代は、いつ食べ物が手に入るかわからなかったので人間は食べ物を強く欲するように進化しました。

しかし、今はコンビニに行けばいつでも食べ物が手に入ります。

ですが、本能は「次はいつ食べ物が食べられるかわからないから食べれるときに沢山食べておこう」というままなので、

マクドナルドに行けば体に悪そうだと思っていてもハンバーガーやフライドポテトが美味しそうと思ってしまったり、

ケーキやお菓子を食べ過ぎたら太ってしまい体に悪いとわかっていてもついつい食べたくなってしまいます。

このように、現代社会と人間の本能との間に「ミスマッチ」が起きています。

今の社会は人間の歴史のほんの一瞬

では、なぜこのような「ミスマッチ」が起きているのでしょうか。

それは、私たちが生活している社会があまりにも短期間の間で大きく変化したために人間の身体の方が順応できていないと本の中では書かれています。

自動車や電気やスマホが無い世界なんて今では考えられませんが、今の社会は人間の歴史の中のほんの一瞬に過ぎません。

割合で言うと地球上に人間が現れてから99.9%の時間をサバンナで狩りなどで暮らしていて、自動車や電気やスマホが現れた今の社会は人間の歴史のたった0.1%の時間にすぎません。

このように、急激に社会が変化したので人間の身体は現代社会に順応できてはいません。

なぜスマホには中毒性があるのか

ここまで、私たちが生活している社会があまりにも短期間で大きく変化した為に、人間の体が現代社会に順応できておらず、現代社会と人間の本能との間にミスマッチが起きている事を説明しました。

ここからは、急激な社会変化の象徴とも言えるスマホには、なぜ高い中毒性があるのか人間の本能に着目して解説していきたいと思います。

新しい情報を探す本能

人間がサバンナで暮らしていた時代は、

・どこで美味しい木の実がとれるのか

・どうやったら危険な動物をに出会わなくて済むかなど

周囲をより深く知ることで生きる可能性が高まっていました。

そこで、

・新しい場所に行ってみたい

・新しい人に会ってみたい

・新しいことを体験してみたいなど

新しい情報を探そうとする本能が身につきました。

しかし、現代社会ではもう食べ物を探しに行ったりする必要はありませんが、本能は昔と同じように新しい情報を探そうとするままです。

そんな中でスマホを見るとどうなるでしょうか。

インスタを見ると色んな投稿があるので新しい情報が見つかりますし、Twitterを見ると誰かのツイートから新しい情報が見つかります。

このように、新しい情報を探すという本能が満たされるので脳は快感を覚えます。

この結果、脳は快感を求めて、

・誰かが面白いツイートをしていないかな

・役立ちそうなインスタの投稿が無いかな

とまた新しい情報を求めて特に意味も無くスマホを見たくなってしまいます。

期待をこよなく愛する本能

また、人間には期待をこよなく愛する本能も備わっています。

人間がサバンナで暮らしていた時代、

たまにしか実のならない木に登ってみて何もなかったら別の木に登って実がなっていないか探すように、はずれを引いても諦めない人はそのうち果実というご褒美がもらえるので生き延びる確率も高まります。

なので、人間には期待をこよなく愛する本能が備わっています。

しかし、この期待をこよなく愛する本能が現代社会では問題を引き起こしているとこの本の中では書かれていて、一番わかりやすいのはギャンブルです。

長い目で見れば損をするとわかっていても、

「次こそは勝てるかもしれない。」

と思い辞めることができません。

このメカニズムを上手く利用しているのはギャンブルだけではありません。

ラインの着信音が鳴ったりするとスマホを手に取りたくなるのもそのせいです。

「何か大事な連絡かもしれない。」

このように「何か新しい情報があるかもしれない」という期待をこよなく愛する本能があるので、ついついスマホが見たくなってしまいます。

SNSは依存性が高くなるように開発されている

SNSの開発者は人間がこのような本能を持っていることを知っています。

多くの企業は行動科学や脳科学の専門家を雇い、人間の本能を巧みに操り何とかして自社のアプリを1人でも多くの人に、1分1秒でも長く使わそうとしてきます。

例えば、この本の中では、

あなたのSNSの投稿に「いいね」が付くのは、実は誰かが「いいねボタン」を押した瞬間ではなく、「いいね」が付くのを保留して脳が最高潮にあおられる瞬間を待ってからだと書かれています。

このように脳科学や行動科学の専門家が人間の本能をどうやって操ろうか日夜、研究した結果、

スマホは高い中毒性を持つようになりました。

IT企業のトップはSNSやアプリがこのように開発されていることをもちろん知っているので、アップル創業者のスティーブ・ジョブズは「iPadを自分の子どものそばに置くことすらしない」と話すぐらいスマホの依存性に注意しています。

スマホの魔力にどんな影響を受けているのか

ここまでの話で、サバンナで生き残るために進化してきた人間の本能をスマホが巧みに操ろうとしてきて、スマホには高い中毒性があることがわかったと思います。

では、人間はスマホからどんな影響を受けているのでしょうか。

集中力が低下して長期記憶ができなくなる

この本の中では、スマホからの影響の1つに「集中力が低下して長期記憶ができなくなる」ことが書かれています。

サバンナ生活ではわずかな気のゆるみが命の危険につながるで、何事も見逃さないように警戒態勢を整えておく必要があったので私たちの本能は簡単に気が散るようになっています。

一方、何かを記憶するためには集中する必要があります。

何かに集中することで、脳は「これは大事なことだ」と思うのでエネルギーを費やして長期記憶を作るようになります。

スマホには新しい情報が溢れすぎているので何か一つの情報に集中することが難しく、長期記憶ができなくなってしまいます。

自分はインスタやツイッターを行ったり来たりして、情報を効率よく取り入れていると思う人もいるかもしれませんが、それはあくまで表面的なもので

情報がしっかり頭に入るわけでは無いので注意が必要です。

ここで一つ疑問があります。

本能では人間は簡単に気が散るようになっていますが、筋肉がジョギングや筋トレで鍛えらるのと同じでスマホに気を散らされるのにも徐々に慣れる可能性もあるのでしょうか。

この本の中では、スマホに気を散らされることに慣れることは無い。

むしろ、気を散らさせる存在が当たり前になると、それが存在しないときでも強い欲求を感じるようになると書かれています。

スマホをサイレントモードにしてポケットにしまっておいてもなぜか気になってしまい、誘惑に負けてインスタ、ツイッター、LINE、ニュース速報など次々にチェックしてしまう経験をしたことがみなさんも一度はあるのではないでしょうか。

ブルーライトによる睡眠不足

また、スマホの画面から出ているブルーライトによって睡眠不足が引き起こされます。

どこかで聞いたことがあると思いますが、あらためて原理を説明すると眠りにつく時間を身体に知らせるメラトニンというホルモンがあり、日中は少なく、夕方になると増えていき夜に最も多くなります。

スマホの画面から出ているブルーライトには眠りにつく時間を知らせるメラトニンの分泌を抑える作用があるだけでなく、分泌を2~3時間遅らせる効果もあるので体内時計を狂わして時差ボケがおこったようになってしまいます。

眠りにつく前にスマホを使うと寝られなくなることは何となく実体験から認識していましたが、体内時計を巻き戻し時差ボケをおこすことまでは知りませんでした。

予想以上に寝る前のスマホは体に悪いので今すぐ辞めた方がいいです。

少し話はそれますが、どうしても手元にスマホがあると触りたくなってしまうので、寝る前のスマホを辞めるために目覚まし時計を買って寝室にスマホを持ち込まないようにするのがいいと思います。

運動というスマートな対抗策

ここまでで、スマホには人間の本能を巧みに操ろうとしてくるので高い中毒性があることと、集中力が低下して記憶力が悪くなったり、ブルーライトによる睡眠不足などの悪影響があることがわかったと思いますが、

ではどのような対策を取ればいいのでしょうか。

この本の中では、目新しさはありませんが、一番自然な対策は運動することと書かれています。

集中力が増す

まず、運動することで集中力が増します。

サバンナで生活している時代は、狩りをしたり自分が猛獣から追われたりした時は最大限の集中力が必要なので、運動中にここ一番の集中力が発揮できるように脳は数百万年かけて進化しています。

このため身体を動かすと集中力が自然に増すようになっています。

ストレスに強くなる

サバンナ時代の脳の中でのストレスとは猛獣から走って逃げることです。

このため、よく身体を鍛えている人はストレスシステムを作動させるまでもなく、脅威の対象から走って逃げることができるのでパニックになりません。

このストレスシステムは今でも変わっていないので、身体のコンディションが良い人ほどライオンから逃げるのが得意なだけでなく現代社会のストレスに対処するのも得意になります。

脳はスマホに適応するのか

別に運動しなくても、「新しいテクノロジーであるスマホに適応していけばいいのでは?」と考える人もいるかもしれません。

しかし、この本の中では人間がスマホに適応していくことは恐らく無いないと書かれています。

なぜかというと、進化の基本は生き残ることや子孫を残すために環境に適応していくことで、

スマホに適応できなかったとしても生き残れなかったり、子孫を残せなかったりするわけでは無いので進化する必要が無いからです。

人間は幸せな生き物ではない

ここで少し話は変わりますが、

「こんなに恵まれているのに、なぜ精神状態が悪くなるんだろう」と不思議に思ったことは無いでしょうか。

この本の中では、

これまで人間が生きてきた猛獣に襲われる世界では心配性で警戒心が強いことが長所であり、あなたの祖先は常に不安だったので、

そもそも私たち人間は自然に幸せな気分にはならない生き物だと書かれています。

美味しいものを食べた時や友人と一緒にいる時など一時的な幸せは与えてくれたものの、引き続き行動に出られるようにするために、こういったポジティブな感情は、「もっと食べたい」などの欲求に代わってしまいます。

「昨日おなかがはち切れそうなくらい食べたから、今日は食べなくてもいいかな」という風に考える余裕は私たちの先祖にはありませんでした。

そして、今のような余裕のある環境に私たちは適応できていないので、本当はもう必要は無いのに私たちは不安を感じ、危険を探し続けてしまいます。

ですが、人間はいつの時代も精神状態が悪かったから仕方が無いと諦めるのは違います。

人間の脳が進化してきた世界を知り、現代社会と人間の本能のミスマッチを認識することで精神状態が改善するように行動していくことができるはずです。

まとめ

私たちが生活している世界は、人間が進化して適応してきた世界とはかけ離れた未知の世界です。

また、今の社会は人間の歴史の中のほんの一瞬に過ぎず、急激に社会が変化したので人間の身体は現代社会に順応できていないため、人間の本能と現代社会のミスマッチが起きています。

急激な社会変化の象徴とも言えるスマホはサバンナ時代の人間の本能を巧みにあやつり、高い中毒性を持っています。

その高い中毒性はアップル創業者のスティーブ・ジョブズは「iPadを自分の子どものそばに置くことすらしない」と話すぐらいです。

「新しいテクノロジーであるスマホに適応していけばいいのでは?」と考える人もいるかもしれませんが、生存にかかわる問題では無いので恐らく人間がスマホに適応していくこと可能性は低いです。

また、スマホは好き嫌いにかかわらず受け入れるしかない天気とは違うので、

私たちがテクノロジーに順応するのではなく、テクノロジーの方が私たちに順応させていくことはきっとできます。

今回紹介した「スマホ脳」を読むことで、人間の脳が進化してきた歴史を知り、

人間がどんな本能を持っているか理解することができるので

スマホを上手く使いこなす手助けになってくれます。

今回紹介した以外にも参考になることたくさん書かれているのでぜひ読んでみてください。

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