【要約】ドラゴン桜とFFS理論が教えてくれる「あなたが伸びる学び型」

ビジネス書を読んだり、意識高い系のYouTube動画を観てアドバイス通りに行動しているのに買結果が出ていない。

自分は何をやってもダメなのか。

そんな時に読んだのが、「ドラゴン桜とFFS理論が教えてくれる「あなたが伸びる学び型」」という本でした。

この本の中で努力しているけれど思うように結果が出ていないのは、

自分の個性に合った「学び型」をしていないことが原因

と書かれています。

アドバイスが自分に合うかどうか考えた事はありませんでしたが、冷静に考えてみると人それぞれ得意分野が違うので合わないアドバイスがあったとしても不思議ではありません。

それでは、自分の個性に合った「学び型」がいったいどういうものなのか紹介していきたいと思います。

目次

学び型は2種類

人の性格はもっと細かく分類することができますが、ストレス理論をベースに研究されたFFS理論によると「学び型」は大きく2パターンに分類されます。

「拡散型」:読みたい本は次々と手をつける、つまらないものは途中でやめても気にならない

「保全型」:一冊を最後まで読んでから次の本を読む、読み切ってからじゃないと不安になる

この「学び型」は生まれ持った性格なので自分の意志で選ぶことはできません。

また、変えることもできません。

ちなみに、日本人の65%は「保全型」のようです。

あなたはどちらの「型」なのでしょうか。

本を買うと詳細なWeb診断を受けることができますが、次の質問の答えで自分は「拡散型」や「保全型」のどちらの傾向が強いか知ることができます。

「とりあえずやってみる」か「まずは調べてみる」

あなたが泳げるようになりたい時に、

・泳げるようになるために、とりあえず泳いでみる

・泳げるようになるために、どうしたら泳げるようになるか調べてみる

あなたはどちらでしょうか。

拡散型の人は「とりあえずやってみる」

とりあえずやってみると答えた人は拡散型の傾向が強いです。

(良い所)

・興味があればすぐに動く

・挑戦的

(悪い所)

・飽きっぽい

・周りを振り回す

(ストレス要因)

・物理的、精神的に束縛されるなど自由に動けないときにストレスを感じる

・経験を通じて身についたことを別の体験に活かせるかどうかがポイント。

・色々な体験をしたけれど「楽しかった、面白かった」で終わってしまうと、ただの「浅い人」のまま。

保全型の人は「まずは調べてみる」

まずは調べてみると答えた人は「保全型」の傾向が強いです。

(良い所)

・几帳面

・協調的

・慎重で安全第一

(悪い面)

・失敗したくない

・消極的

・なかなか行動することができない

(ストレス要因)

・急な予定変更など予期せぬ事態にストレスを感じる

・明確な指針が無い

・同じことを繰り返し取り組みながら、工夫改善していくことが得意。

・数をこなすことがポイント。

・型に当てはまっていれば大丈夫と思考停止に注意

上手くいかない原因は性格に合わないアドバイス

漫画「ドラゴン桜」の中で紹介されている、「拡散型」と「保全型」の人への夏休みの過ごし方を書き出してみました。

「拡散型」の夏休み5カ条

・勉強する場所は気分で決めろ!

・ノルマは5日間の中で自由に調整しろ!

・憧れの人をロールモデルにしろ!

・テンションが上がる問題集を1冊見つけろ!

・ゲーム感覚でハイレベルな問題に挑戦しろ!

「保全型」の夏休み5カ条

・勉強する場所は固定しろ!

・1日ごとのノルマを決めろ!

・仲間に進捗状況を報告しろ!

・今持っている問題集を徹底的にやれ!

・ハイレベルな問題には手を出すな!

勉強する場所1つにしても全然違います。

「保全型」の人は心配事をなるべく無くすことが大事なので必要な本が手元にある慣れた環境が適しています。

一方、「拡散型」の人はわくわくすることが大事なので勉強場所はその日の気分に変えてもいいです。

これまでアドバイス通りに行動しているにもかかわらず上手くいかないのは、自分がダメな人間だからでは無くアドバイスが性格に合っていないだけかもしれません。

アドバイスの取捨選択

アドバイスをする側とされる側が、

・「拡散型」には「拡散型」

・「保全型」には「保全型」

のように一致していることがベストですが、アドバイスしてくれる人を選ぶことはできないので自分でアドバイスの取捨選択をするしかありません。

自分に合わないアドバイスで努力をしてみても効率が悪いしストレスが溜まるだけ。

タイプに優劣は無い

ここまで「拡散型」と「保全型」の違いについて説明してきましたが、どちらのタイプが有利とかはありません。

気分屋の「拡散型」の人からすれば、毎日コツコツ継続して行動できる「保全型」の人が羨ましい。

一歩踏み出すまでに時間がかかる「保全型」の人からすれば、好きなことや興味があることに失敗を気にせず行動できる「拡散型」の人がうらやましい。

このように、どちらのタイプにも良い所もあれば悪い所もあります。

無理をして自分を変えようとするのではなく、自分がどちらのタイプか知り、持っている強みをどう活かしていけばいいか知ることが大切です。

自分に合った計画の立て方

本の中では目標の立て方や苦手科目への向き合い方などが書かれていますが、その中で「拡散型」と「保全型」に合った計画の立て方をピックアップしていきたいと思います。

保全型の計画の立て方

保全型の人には毎日のノルマを決めて、それをコツコツと積み重ねていく方法が向いています。

例えば、英単語を覚えるなら毎日50個の英単語を覚えて、それを完璧に覚えたことを確認してから次の50個に向かう感じです。

地道な作業を持続できるところが自分の強みであることを忘れてはいけません。

保全型の計画倒れの理由

「保全型」であれば計画を立てて行動することが性格的にも向いているはずなのに、なぜ計画倒れがおきるのでしょうか。

それは、「計画そのものの出来が悪くて実行できないこと」が原因です。

「これぐらい進めておきたい」といった願望だけで計画を立ててしまい、現実味の無い無茶な計画になっている可能性が非常に高いです。

その結果、

・遅れが気になり焦る

・無理して取り返そうと頑張り過ぎる

・もうだめだと諦めてしまう

計画倒れを防ぐには、実行できる計画を立てれるように「計画を立てる力」を徹底的に鍛える必要があります。

計画力を鍛える方法

1.計画→遂行を何度か繰り返してみる

2.計画どおりに進めなかった要因を分析

3.仮説を考えて計画に反映していく

拡散型の計画の立て方

拡散型の人は、毎日同じことをやり続けると飽きてしまうので、無理に緻密な計画を立てるよりも、「面白そうあことからやる、興味のままにテーマを変える」ぐらいの自由度があった方が上手くいくようです。

興味があるものだけしか前に進まないのではと思うかもしれませんが、そのうち飽きてきて別のテーマに移ります。

持続力には欠けますが、気分が乗った時の集中力や瞬発力の凄さが自分の強みであることを忘れてはいけません。

「拡散型」の計画倒れの理由

「拡散型」で興味があることを自由にやっているはずなのに、上手くいかないのはなぜでしょうか。

その原因は、飽きてしまった時の対処法を見つける事が出来ていないことです。

残念ながら、飽きた時の対処法は人によって違うので明確な答えはありません。

なので経験を通じて自分の飽きやすさに対処する法則を見つける必要があります。

本で紹介されている飽きた時の対策

・仕事に飽きたと思ったら時間を決めずにすぐスマホをいじる

・とにかく続けるのが嫌になったら中断することに罪悪感を持たずにすぐにやめる

・スマホもすぐに飽きるので仕事に戻れるらしい

保全型の自分としては全く共感できない。

FFS診断だけ受けても意味が無い

FFS診断結果1

FFS診断結果2

ドラゴン桜とFFS理論が教えてくれる「あなたが伸びる学び型」」の購入特典で自分の「型」を知るFFS診断をネットで受けられます。

本を買わずに1,500円で診断だけ受けることもできるみたいですがやめておいた方がいいと思います。

診断結果だけを見たところでどう活用していけばいいかわかりません。

長年の悩みを解決してくれた本

とりあえずやってみて、やりながら軌道修正していける人の行動力がずっと羨ましかった。

自分も真似してみるものの「とりあえずやってみる」ができなくて、努力ができないダメな人間というコンプレックスを持っていました。

しかし、「ドラゴン桜とFFS理論が教えてくれる「あなたが伸びる学び型」」を読んで考え方がかわりました。

努力しても結果がついてこなかったのは、自分の個性に合ったやり方をしていなかっただけで自分がダメ人間だからではありません。

努力しているけれど思うように結果がついてこない。

そんな悩みを抱えている人は、「ドラゴン桜とFFS理論が教えてくれる「あなたが伸びる学び型」」を読んでみてはいかがでしょうか。

具体的な科目の勉強法ではなく、自分に合った目標設定や計画の立て方などがメインで書かれているので受験生だけでなく社会人でも参考になる本です。

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