楽天キャッシュで投信積立をやらない理由3選

楽天証券で投信積立の決済方法を楽天カードから楽天キャッシュに切り替えるとポイント還元率がアップする。

ひと手間加えるだけでポイント還元率が増えるならやってもいいかもしれないと思いました。

しかし、調べてみた結果、お得に使いこなすのは難しい制度だと感じたので楽天カード決済から楽天キャッシュ決済へ切り替えない事にしました。

それではなぜこのような結論になったのかまとめていきたいと思います。

楽天キャッシュで投信積立をやらない理由

1.損をする可能性がある

2.用途が制限されたお金は余りがち

3.身軽にしておきたい

目次

投信積立の楽天キャッシュ決済とは

(出典:楽天証券

まずは投信積立の楽天キャッシュ決済の仕組みを簡単に整理しておきたいと思います。

楽天キャッシュ決済の概要

・楽天キャッシュは楽天系列の電子マネー

・楽天カードから楽天キャッシュ(電子マネー)へチャージ:+0.5%ポイント還元

・期間限定で投信積立金額を楽天キャッシュで決済する:+0.5%ポイント還元

・残高キープチャージにすると一定額を楽天に預けっぱなしになる

・楽天カードからチャージしたお金は銀行口座へ出金できない

楽天カード決済からの切り替えでポイント還元率+0.3%

投信積立の決済方法を楽天カード決済から楽天キャッシュ決済へ切り替える事でポイント還元率が0.3%増えます。(期間限定ポイントを除く)

ポイント還元率の比較

楽天カード決済のポイント還元率  :0.2%

楽天キャッシュ決済のポイント還元率:0.5%(期間限定のポイント還元を除く)

つみたてNISAで投資信託を毎月33,333円購入する場合は年間1,200ポイント増える計算になります。

つみたてNISAで投資信託を毎月33,333円購入する場合

楽天キャッシュ決済:33,333円×0.5%×12ヶ月=約2,000ポイント

楽天カード決済:33,333円×0.2%×12ヶ月=約800ポイント

楽天キャッシュの注意点

それでは次に楽天キャッシュの注意点をピックアップしていきたいと思います。

残高キープチャージでお金が拘束される

楽天キャッシュの注意点の1つ目が、残高キープチャージでお金が拘束されることです。

(出典:楽天証券

残高キープチャージとは設定金額を下回ったら自動的に差額分をチャージしてくれる機能です。

手動でチャージする事も出来ますが、

・毎月のチャージが手間

・チャージを忘れたら残高不足で投資信託の買い付けが出来ない

こんな問題を解決してくれるのが残高キープチャージです。

設定しておけばチャージの手間がかかりませんし、残高不足で投資信託が買えない心配もありません。

これだけ聞くと便利な機能のように感じるかもしれませんが、一定額のお金を楽天に預けっぱなしになるので注意が必要です。

例えば、つみたてNISAで毎月33,333円の投資信託を購入する場合

・銀行の預金残高が-33,333円

・楽天キャッシュの残高が常に33,333円キープ

そして、投資信託の購入を辞めない限りこれが続きます。

言い換えると、楽天に33,333円を預けて自由に使えるお金が減る代わりに年間約2,000ポイント(33,333円×0.5%×12ヶ月=約2,000ポイント)がもらえる事になります

銀行口座へ出金できない

楽天キャッシュの注意点の2つ目が、基本的にチャージしたお金は銀行口座へ出金できない事です。

電子マネーと聞くと現金と同じように感じるかもしれませんが全然違います。

理由は、楽天カードからチャージしたお金は銀行口座へ出金する事が出来ません。

チャージしたお金は何らかの方法で使い切るしかないので楽天キャッシュは楽天系列で使えるプリペイドカードと捉えてもらった方が実体に近いと思います。

銀行口座へ出金可能なチャージ方法

・ラクマ売上金からのチャージ

・楽天ウォレットアプリの暗号資産からのチャージ

銀行口座へ出金ができないチャージ方法方法(基本型へのチャージ)

・楽天カードからのチャージ

・楽天銀行口座からのチャージ

チャージしたお金を使い切るか17年継続したらお得になる

それでは次に、「チャージしたお金を使い切るか17年継続したらお得になる」についてまとめていきたいと思います。

楽天カードから楽天キャッシュへ切り替えただけではお得になったかどうかわからないので注意してください。

チャージしたお金を使い切れなかった場合

つみたてNISAで月33,333円の投資信託を10年間購入した場合

・10年間で貯まるポイントは約20,000ポイント

33,333円×0.5%×12ヶ月×10年間=約20,000ポイント(期間限定ポイントを除く)

・楽天キャッシュ上には33,333円がキープ

楽天キャッシュ上にキープされている33,333円を使い切れないと13,333円のマイナスになってしまいます。

このように、チャージしたお金を使い切れないと結果的に損をしてしまいます。

17年継続したら無条件でお得

チャージしたお金を使い忘れたとしても17年継続できればチャージしたお金以上のポイントが貯まるのでお得になります。

17年後に楽天経済圏が衰退していて楽天キャッシュ残高が使い切れなかったとしてもプラスになります。

つみたてNISAで月33,333円の投資信託を購入する場合

1年間で貯まるポイントは約2,000ポイント(33,333円×0.5%×12ヶ月)

17年継続すれば、34,000ポイント(2,000ポイント×17年)

楽天キャッシュ決済をやらない理由

(出典:楽天証券

それではここから楽天キャッシュで投信積立をやらない方がいいと思う理由をを3つ紹介していきたいと思います。

損をする可能性がある

楽天キャッシュで投信積立をやらない方がいい理由の1つ目は、損をする可能性があるからです。

繰り返しになりますが、楽天キャッシュで投信積立を17年継続するか楽天キャッシュにチャージしたお金を使い切るまでお得になったかどうかわかりません。

なので、たとえ15年継続したとしても最終的に楽天キャッシュ残高を使い切れなければ損をしてしまいます

ポイント還元率がアップしたけど貯まったポイントを使い忘れて無駄な労力で終わったぐらいだったらまだいいですが、手間暇かけて損をしてしまうのでは目も当てられません。

用途が制限されたお金は余りがち

楽天キャッシュで投信積立をやらない方がいい理由の2つ目は、用途が制限されたお金は余りがちだからです。

皆さんはこんな経験をした事はありませんか?

・電車通勤から車通勤になってSuicaの残高が残ったまま

・通勤が車から電車になってガソリンのプリペイドカードを使い切れていない

これと似たような経験をしたことがある人は多いのではないでしょうか。

時間と共にライフスタイルは変化するので、用途が制限されたお金は意外に使い切るのが大変です。

投信積立以外で楽天キャッシュを使う習慣が無い人は最終的に上手く使い切れない可能性が高いかもしれません。

身軽にしておきたい

楽天キャッシュで投信積立をやらない方がいい理由の3つ目は、身軽にしておきたいからです。

10年後を想像してみてください。

・楽天経済圏が衰退しているかもしれない

・他社でもっとお得な経済圏ができているかもしれない

・スマホ決済よりもっと便利でお得な決済サービスが普及しているかもしれない

ここ数年でスマホ決済が普及したように、これからもっと便利でお得なサービスが普及する可能性は高いです。

そうなった時に、気軽に乗り換えれるように身軽な状態でいた方がいいと思います。

ポイント還元率に釣られて安易に始めないで欲しい

楽天キャッシュは楽天系列の電子マネーと聞くと現金と同じような印象を受けますが、実体はポイント還元率が+0.3%増える楽天系列で使える残高が減らないプリペイドカード。

楽天キャッシュ残高を使い切るか17年継続できるまで損をする可能性があるので要注意。

楽天カード決済から楽天キャッシュ決済に切り替えただけではお得になったかどうかはわかりません。

ポイント還元率アップに目が行きがちですが、チャージしたお金を有効に使い切れるかどうかが重要なポイント。

楽天キャッシュ決済へ切り替えようか迷っている人は、投信購入以外でも楽天キャッシュを使うかどうかで判断してみてはいかがでしょうか。

もう既に投信積立の決済方法を楽天キャッシュ決済へ切り替えている人は、楽天キャッシュにチャージしたお金を使い切るまで気を抜かないでください。

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