なぜ余剰資金で投資をした方がいいのか?

投資は余剰資金から始めると耳にするが、なぜ余剰資金で投資をした方がいいのかわかりません。

そこで今回は、「なぜ余剰資金で投資した方がいいのか」考えていきたいと思います。

目次

投資をした方がいい理由

そもそも、なぜ投資をした方がいいのか。

給料と貯金で不自由なく生活できているのに、リスクのある投資をする必要性を感じませんでした。

しかし、自分なりに調べてみた結果、全く投資をやらないのもリスクがあることがわかりました。

投資をした方がいい理由

・労働収入が減るリスク対策と自由な時間が増える

・複利効果で雪だるま式に資産が増える

・r(リターン:資本収入率)>g(グロース:経済成長率)

・労働収入と節約の大切さが身に染みる

投資をやらなければ収入源が労働収入のみになってしまいますし、金持ちはより金持ちになる今の世界では資本家側(r)の世界に近づいた方がいいと思います。

相場の暴落時は具体的にどんな状況になるのか

出典:投資の森

相場が暴落したら資産が減ることは何となくイメージできますが、具体的にどれぐらい資産が減るのかわかりません。

つみたてNISAやiDeCoでの投資先としてS&P500指数に連動する投資信託「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」や「SBI・バンガード・S&P500」が人気なので、このS&P500指数に連動する投資信託を購入していたら過去の相場の暴落時にどうなっていたか見ていきたいと思います。

出典:投資の森

上の図は先ほどのS&P500のチャートから、

・ITバブル崩壊(2000年~2002年:-49%)

・リーマンショック(2007年~2009年:-59%)

相場の暴落があった1999年~2009年部分を切り取ったものになります。

約10年間相場は横ばいで、資産が半分まで減っている場面もあります。

また、資産状況をチェックする度に含み損が増えていく状況が数年単位で続いています。

もしかしたら資産がもっと減るかもしれない状況に耐えられず投資を辞める可能性は非常に高いと思います。

何が起こるかわからないのが投資の世界ですが、

・資産が半分になる

・数年単位で下落相場が続く

過去には、このような状況が実際にあったので少なくとも想定できる最悪の状況には耐えられるようにしておきたいです。

・S&P500は長期間で見ると右肩上がりだが、10年間相場は横ばいでピーク時より半分まで下落している時がある

・投資の世界は何が起こるかわからないが、想定できる最悪の状況には耐えられるようにしておきたい

相場の暴落を乗り越えることで資産が大きく増える

相場の暴落は投資を辞めたくなるタイミングであるのと同時に、資産を大きく増やすチャンスでもあります。

投資の基本は「安く買って、高く売る」

毎月一定額投資していくドルコスト平均法であれば、

・相場が高い時は購入量が少なくなる

・相場が下がっている時は購入量が多くなる

なので、相場の暴落があった方が安い時にたくさん買えているので相場が回復した時に資産が大きく増えます。

暴落時に投資を辞めてしまうと、手間暇かけて資産を大きく減らしただけで無く、相場回復時に資産を大きく増やすチャンスも逃してしまう事になります。

暴落時に投資を辞めた場合

・資産を大きく減らしてしまう

・相場回復時に資産を大きく増やすチャンスも逃してしまう

「投資のお金」と「生活のお金」をきっちり分ける

相場の暴落時は、

・投資を辞めたくなるタイミング

・資産を大きく増やすチャンス

このような相場の暴落を余裕で乗り切るためにも、「投資のお金」と「生活のお金」をきっちり分けて余剰資金で投資をすることが重要になってきます。

まず、「投資のお金」と「生活のお金」を一緒にしていたらどうなるか考えてみたいと思います。

「投資のお金」と「生活のお金」を分けておらず投資で20万円含み損を抱えた場合

「どうしよう、子どもの教育資金が20万円足りなくなってしまう」

値動きに一喜一憂して、精神的に良い状態ではありません。

投資の結果次第でライフイベントに支障が出ては本末転倒。

「投資のお金」と「生活のお金」を一緒にしていたら投資に振り回される人生になってしまいます。

では、「投資のお金」と「生活のお金」をきっちり分けて余剰資金で投資をすればどうなるか考えてみたいと思います。

「投資のお金」と「生活のお金」をきっちり分けて余剰資金の投資で20万円含み損を抱えた場合

「生活に必要なお金は貯金で確保している。投資で利益が出ていたら贅沢しようと思っていたので残念」

相場が暴落して資産を大きく減らしても生活は困らないので、精神的に落ち着いた状態でいられます。

このように「投資のお金」と「生活のお金」をきっちり分けて余剰資金で投資をすれば、暴落時に焦る必要が無くなり精神的に安定した状態で乗り越えやすいです。

また投資で増えたお金は、

・老後資金の上乗せ

・再投資

・娯楽費(旅行のグレードアップなど)

「無くてもいいけれど、あれば自分の生活を豊かにしてくれる事」へ使うのがいいと思います。

・「投資のお金」と「生活のお金」をきっちり分けて余剰資金で投資をする事で相場の暴落でも焦らない

・投資で増えたお金は、「無くてもいいけれど、あれば自分の生活を豊かにしてくれる事」へ使うのがおすすめ

投資に使える余剰資金を知る方法

ここまでの話を一度まとめると、

・投資の世界は何が起こるかわからないので、想定できる最悪の状況には耐えられるようにしておきたい

・相場の暴落は投資を辞めたくなるタイミングであるのと同時に、資産を大きく増やすチャンスでもある

・相場の暴落を余裕で乗り越えるには、「投資のお金」と「生活のお金」をきっちり分けて余剰資金で投資をするのがベスト

それでは、具体的に投資に回せる余剰資金とはどんなお金なのか考えていきたいと思います。

投資に回せる余剰資金

1.生活防衛資金を貯める(1か月の生活費×6か月又は1年分)

2.将来必ず必要なお金を見積もる

3.毎月の収入から将来の生活に必要なお金を貯金する(子どもの教育費など)

4.余った資金が投資に回せる余剰資金

暴落時のメンタル面の安定を重視しているので、かなり慎重な考え方になっていると思います。

それではここから、なぜこのような考え方になったか説明していきます。

投資は確実な資産形成には向いていない

投資と貯金では目的が全然違います。

・貯金は元本保証で安全確実な資産形成するのが目的で、お金を増やすのは目的ではない。

・投資は長期的に資金を増やすことが目的で、確実な資産形成が目的ではない。

投資は確実な資産形成には向いていないので、10年後であろうと、20年後であろうと必要なお金は貯金で準備しておいた方がいいと思います。

生活防衛資金があると精神的にも余裕が生まれる

生活防衛資金の目安は人によって違います。

・会社員:1か月の生活費×6か月分

・自営業:1か月の生活費×1年分

自営業(フリーランス)の場合は会社員に比べて保障が少ないでの多めに貯めておき、急なトラブルにも対応できるようにしておく必要があります。

また、リーマンショックのように資産が半減したとしても、生活防衛資金があると資金面だけでなく精神面でも安心できます。

生活防衛資金を貯めて落ち着いて投資をスタート

・つみたてNISAやiDeCoで+○○円の利益が出ている。

・つみたてNISAの非課税枠はどんどん消えていくから早く投資を始めた方がいい

SNSでこんな投稿を見ると「生活防衛資金は貯まっていないけれど早く投資をしなきゃ」と焦るかもしれません。

しかし、焦って生活に必要なお金で投資を始めた結果、暴落した時に耐えられず投資を辞めてしまっては手間暇かけて損をしただけになってしまいます。

投資の結果次第でライフイベントに支障が出ては本末転倒。

生活防衛資金を貯めて余剰資金で投資をするからこそ、

・暴落時に資産が半分になったとしても資金的にも精神的にも耐えられる

・下落相場が数年単位で続いたとしても資金的にも精神的にも耐えられる

投資の世界は何が起こるかわからないので、少なくとも想定できる最悪の状況には耐えられる準備をしておいた方がいいと思います。

相場の暴落は投資を辞めたくなるタイミングであるのと同時に、資産を大きく増やすチャンスでもあります。

こんな相場の暴落を余裕で乗り越える為にも、余剰資金での投資は重要。

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