
「学資保険に入った方がいいの?」
今回はこの疑問について独断と偏見で持論をまとめていきたいと思います。
学資保険の概要

まず最初に学資保険をザックリ説明すると子どもの教育資金が準備できる貯蓄型保険です。
特徴
・子どもが契約時に定めた年齢になるとお祝い金や満期保険金が受取れる
・契約者(親)に万が一の事があった時には保険料の払い込みが全額免除
学資保険のメリット
・一般的に保険料の支払総額よりも少し多い満期保険金が受け取れる
・生命保険料控除が受けられるので節税効果がある
・計画的にお金が準備できる
学資保険のデメリット
・途中解約で元本割れ
・高い保険料の割に保障が少ない
具体例
(例)30歳男性が満期保険金の受取総額300万円(満期は18年後)の学資保険に入った場合
・保険料の支払総額2,883,600円(18年・月額保険料13,350円)
・満期になると満期保険金が総額300万円が受取れるので+11万6400円(返戻率:約104%)
・契約者が亡くなった場合は以後の払込が不要になる
・生命保険料控除が受けられるので住民税や所得税が軽減できる
・途中で解約すると基本的に元本割れ(解約日が満期から遠いほど返戻率は悪いです)
※大手生命保険会社のネット見積りの数字を記載
教育資金は必要な時までに確実に準備出来る事が最優先
そもそも大学の入学金など教育資金はお金が必要なタイミングが決まっています。
なので、お金を増やす事よりも必要な時までに確実に準備する事が最優先。
学資保険はお金が増えないからオススメしないと言われる事が多いですが、満期まで継続できれば計画的かつ少しお得に教育資金が準備できます。
一方、積立投資の場合はお金が必要なタイミングで儲かっているかわかりません。
これまで20年間長期で運用してマイナスになった事が無いかもしれませんが、これから先はどうなるかわかりません。
長期で運用してもマイナスになる日が来るかもしれません。
「もし子どもが大学進学する時に含み損を抱えていたらどうしよう。」
投資で教育資金を準備すると、こういう不安がつきまといます。
なので、教育資金は必要な時までに確実に準備出来る事を最優先で考えた方がいいと思います。
学資保険では無く貯金を選んだ理由

学資保険を満期まで継続すれば計画的かつ少しお得に教育資金が準備できますが、もしもの時に使える安心感の方が魅力的だったので学資保険では無く貯金を選びました。
(ライフスタイルの変化)
・家は賃貸のつもりだったけれど持ち家が欲しくなっているかもしれない
・子どもがスポーツで全国大会に行くようになり旅費が沢山かかるかもしれません
・子どもがもう一人欲しいと思っていたら双子かもしれない
・もしかしたらボーナスがカットされてお金の余裕が無くなっているかもしれません
・投資なんか絶対やらないと思っているが気が変わるかもしれない
(金融商品の変化)
・つみたてNISA(2018年~)
・新NISA(2024年~)
・イデコ(2001年~)
これから色んな事が変化していくので計画も定期的に見直す前提で考えた方がいいです。
学資保険は満期前に解約すると元本割れするので計画を見直す時の足枷になる可能性があります。
また、長期間お金が拘束される割には少ししか増えません。
一方、貯金であればお金は増えませんがもしもの時に使える安心感があります。
なので、学資保険に入らず貯金で教育資金を準備する事にしました。
定期預金で自動積立

では具体的にどうするかと言うとお金を気軽に引き出せないように定期預金で自動積立します。
定期預金にする理由
・自動積立なので確実に貯金できる
・定期預金にすることで簡単に引き出せない(引き出すには解約の手続きが必要)
・普通預金と別口座になるので目的の為にいくら貯まったかわかりやすい
・途中解約しても元本割れしない(受け取れる利息は少なくなる)
身軽さも備えの一つ
「子どもの将来の為に何かやってあげたい。」
こういう気持ちから学資保険に入ったりしたくなります。
ですが、これから色んな事が変化していくので変更がしづらい契約は出来るだけ減らした方がいいと思います。
何が起きても柔軟に対応できるように身軽にしておく事も備えの一つ。
子どもの将来の為に貯金するだけだと少し物足りないように感じるかもしれませんが、身軽にしておけば本当に必要な物・心からやりたい事が見つかった時に全力投球できます。