新電力へ乗り換えは今では無い理由

最近、電気代がどんどん上がっているので安い電力会社へ乗り換えを考えている人は多いのではないでしょうか。

自分も安い電力会社へ乗り換えようと思い、色々な会社の料金プランを比較してみました。

調べてみた結果、2024年までは地域の電力会社で様子を見た方がいいという結論になりました。

料金プランの比較など労力がかかる割に効果が低いので、契約している保険を見直すなど他の事に時間をかけた方がいいと思います。

それではなぜこのような結論になったのかまとめていきたいと思います。

目次

最近の電気代値上がりはエネルギー価格高騰の影響

(出典:資源エネルギー庁

まずは電気代値上がりの原因から見ていきたいと思います。

電気代が上がる原因

・月々の電気の使用量が増える

・単価が上がる(電力量料金単価・燃料費調整単価・再エネ賦課金)

電気代が高くなる原因は大きく2つあり、今回の電気代値上がりの原因は燃料費調整単価の上昇です。

なので、電気の使用量はいつも通りだったとしても電気代が上がっています。

燃料費調整単価

火力発電に使う燃料の調達コストを電気代に反映させる仕組み。

日本は燃料をほとんど海外から輸入しているので、為替レートや燃料価格レートの影響を大きく受けます。

このため、燃料費の変動に合わせて電気料金が一部変動するようになっています。

・基準価格より燃料(石油・石炭・天然ガス)の調達コストが高ければ、月々の電気料金が上がる

・基準価格より燃料(石油・石炭・天然ガス)の調達コストが低ければ、月々の電気料金が下がる

(出典:新電力ネット

上の図は燃料調整単価の推移です。

見てわかるように急激に上昇しています。

ちなみに、2021年8月ぐらいまでは燃料調整単価がマイナスだったので、その時の明細を見ると電気代がマイナス調整されているはずです。

どこと契約していても電気代は上がっている

この燃料調整単価ですが、計算方法が違うと電気料金の切り替えでいくら安くなったか分かりにくいので新電力会社でも同じ計算方法が使われています。

なので、燃料費が高騰している時はどこで契約していようが基本的に電気代は上がっています

ここまでのまとめ

・最近の電気代値上がりの原因は燃料費高騰による燃料費調整単価の上昇

・燃料費調整単価の計算方法は新電力会社でも同じ

・どこと契約していても値上がり傾向

地域の大手電力会社でしばらく様子を見た方が良い理由

今の料金プランより、

・料金単価が安い電力会社へ乗り換える

・よく使うサービスと同じ系列の電力会社へ乗り換えてポイント還元を増やす

電気代が安くなる可能性があるなら手間を惜しまず、安い会社に乗り換えればいいのにと考える人も居ると思います。

しかし、

・新電力会社の値上げ、撤退のリスク

・新電力会社に乗り換えても大して安くはならない

この2つの理由から地域の電力会社でしばらく様子を見ることをおすすめしたいです。

新電力会社の値上げ、撤退リスクが高い

(出典:帝国データバンク

地域の電力会社でしばらく様子を見た方が良い理由の1つ目は、新電力会社の値上げや撤退リスクが高いことです。

上の図は新電力会社の事業撤退動向をまとめたもので、数か月の間で電力事業からの撤退や新規受付を停止している新電力会社が増加しています。

(出典:帝国データバンク

電力事業からの撤退や新規受付を停止している新電力会社が増加した原因は、燃料価格高騰に伴い電力の市場価格が上がった事です。

自前の発電設備を持っておらず、主に市場からの電気を調達している新電力会社が大きく影響を受けています。

時間をかけて安い電力会社を見つけたとしても乗り換え先の会社が電力事業から撤退したり電気代の値上げがあれば、また別の乗り換え先を探さないといけません。

また、電気代の値上げの通知に気がついて対応できればいいですが、仕事が忙しくて値上げの通知に気づかずに高い料金を払い続ける可能性もあります。

新電力会社に乗り換えても大して安くはならない

東京電力東京ガスでんきENEOSでんき
基本料金286.00円286.00円286.00円
~120kWh19.88円19.78円19.88円
121kWh~300kWh26.46円25.29円24.54円
301kWh~30.57円27.36円26.22円
燃料調整単価の上限ありなしあり

地域の電力会社でしばらく様子を見た方が良い理由の2つ目は、新電力会社へ乗り換えても電気代は大して安くはならない事です。

上の表は東京エリア(10A)で3社の電気料金を比較したものですが、月の電気使用量が300kWhを超えないのであれば大差ありません。

新電力会社同士ではあまり価格競争が進んでおらず、「各地域の大手電力会社 VS 新電力会社」の構図になっている印象です。

月々の電気代が千円でも安くなるのであれば新電力会社の値上げや撤退リスクを負ってでも乗り換える価値はあると思います。

ですが、乗り換えた所で大して安くはならないのが現状です。

料金を比較する際の注意点

他社の料金プランに変えるとどれぐらい違うかシミュレーションしてみたい人も居ると思います。

もし料金シミュレーションをするなら以下の2点に注意してください。

料金比較の注意点

・燃料調整費に上限があるかどうか

・シミュレーション結果に燃料費調整や再エネ賦課金が加算されているかどうか

燃料調整費に上限があるかどうか

出典:東京ガス

他社と電気料金を比較する時の注意点の1つ目は、燃料費調整の上限があるかどうかです。

燃料調整費に上限(基準燃料価格の1.5倍)を設定している所があり、この上限を超える分は電気料金に反映されないようになっています。

なので、電気代を比較する時に電力量の料金単価やポイント還元率だけでなく燃料調整費の上限がどうなっているか必ずチェックしておいた方が良いと思います。

現在の電気代値上がりの原因は燃料調整費の値上がりなので、電気料金の単価が安くなったりポイント還元が増える以上に燃料調整費が高くつく可能性もあります。

シミュレーション結果に燃料調整費と再エネ賦課金が含まれているかどうか

他社と電気料金を比較する時の注意点の2つ目は、シミュレーション結果に燃料調整費と再エネ賦課金が含まれているかどうかです。

各社HPで電気代のシミュレーションができるようになっていますが、試算結果に燃料調整費と再エネ賦課金が反映されていない場合が多いです。

なので、支払っている電気代と比較するのではなく電気代の内訳を見て同じ条件で比較するようにしてください。

既に新電力会社と契約している人は改悪があったら検討

「既に新電力会社と契約している場合は直ぐにでも地域の大手電力会社に乗り換えた方が良いの?」

こんな疑問を持つ方も居ると思います。

今回の記事の趣旨としては、今から料金プランを比較して乗り換えるのは労力の割にリターンが少ないので地域の大手電力会社で様子を見る事を提案しています。

なので、もう既に新電力会社と契約していて地域の大手電力会社の料金プランより安く使えているのであれば、わざわざ他社へ乗り換える必要はありません。

料金単価の値上げやポイント還元率のダウンなど何かしらの改悪があった場合には、料金プランの比較検討に時間をかけ過ぎずないように地域の大手電力会社へ乗り換えてを候補に入れてもらえればと思います。

2024年までは様子を見た方がいいかもしれない

(出典:容量市場かいせつスペシャルサイト

では、いつまで地域の大手電力会社で様子をみたらいいのでしょうか。

個人的な意見としては2024年までは様子を見た方がいいと思います。

理由は2024年から容量市場という新しい制度の運用がスタートして、電力会社は新たに容量拠出金という費用負担が発生するからです。

電力会社側にとっては今までより費用負担が増える事は間違いないので、電気料金の値上げに踏み切る会社があるかもしれません。

電気代の見直しは優先順位が低い

最近、電気代がどんどん上がっているので乗り換えを考えている人が多いと思いますが、

・新電力会社の値上げ、撤退のリスク

・新電力会社に乗り換えても大して安くはならない

今から新電力会社へ乗り換えるのは労力の割に効果が低いので、しばらくは地域の大手電力会社で様子を見た方が良いと思います。

電気代の見直しの優先順位は低いと思うので、まずはつみたてNISAやiDeCoの事を調べたり、スマホ料金や保険料の見直しに使ってみてはいかがでしょうか。

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